
長崎産牡蠣の旬はいつか、産地から考える
「牡蠣は冬の食べ物」という印象を持つ方は多いと思います。確かに冬の牡蠣は身が充実していておいしいのですが、長崎産に限っていえば、秋の入り口から旬が始まります。水温が下がり始める10月頃から身の張りが増し、翌年の3月頃まで生食に向く状態が続きます。 続きを読む →

「牡蠣は冬の食べ物」という印象を持つ方は多いと思います。確かに冬の牡蠣は身が充実していておいしいのですが、長崎産に限っていえば、秋の入り口から旬が始まります。水温が下がり始める10月頃から身の張りが増し、翌年の3月頃まで生食に向く状態が続きます。 続きを読む →
炭火で牡蠣を焼くのは、一見シンプルに見えて、実は細かい判断の連続です。火が強すぎると身が縮み、旨味が逃げます。弱すぎると殻の中の蒸気が十分に上がらず、生焼けになります。備長炭を使うのは、火持ちがよく、安定した熱が長く続くからです。
生牡蠣はおいしい食べ物ですが、食中毒のリスクがあることも事実です。ノロウイルスや腸炎ビブリオが代表的な原因として知られています。レストランとして、どのような管理をしているかをお伝えすることは、お客さまへの誠実な情報提供だと考えています。
牡蠣のグラタンは、ベシャメルソースの配合次第で牡蠣の風味が消えてしまうことがあります。チーズを厚くのせると焦げが先に立ち、牡蠣の味が隠れてしまいます。ソースの配合とチーズの量を見直しながら、現在の形に落ち着いています。
牡蠣にはシャブリ、という組み合わせはよく知られています。確かに生牡蠣とシャブリの相性はよいのですが、炭火焼きやグラタンになると、合わせるワインも変わってきます。調理法によって牡蠣の味の輪郭が変わるため、ワインも合わせて変えるのが自然です。
長崎の牡蠣養殖は、主に垂下式と呼ばれる方法で行われています。ロープに牡蠣の種を付けて海中に垂らし、プランクトンを食べながら育てます。収穫までに1〜2年かかるのが一般的です。牡蠣一粒に込められた時間の長さを知ると、食べ方も少し変わります。
フランス料理の技法は、もともとヨーロッパの食材のために発展したものです。それを長崎の牡蠣や魚介に使うとき、そのまま当てはめるのではなく、食材の性質に合わせて調整する必要があります。この「調整」の感覚は、当店の厨房がいちばん大切にしていることの一つです。
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